文章の説得力は結論ではなく、具体例から生まれる!

文章とはそもそも何のために書くのか…それは自分の伝えたいことを相手に伝えるためです。自分の伝えたいことを伝えるためには、だらだらと長く、回りくどく説明するのではなく、まずは文章の始めにストレートに結論を語ることで、相手に自分自身の考えをストレートに植えつけることが出来ます。

しかし、結論だけをズバッと言い切っても、それで相手は納得してくれるでしょうか。「あぁ、そうなんだ…」で終わってしまうかもしれません。なるほどと思わせるためには、その結論に至るまでの考え方を相手に説明する必要があります。結論だけを主張しても、それは自分自身の考えを相手に押し付けるだけであって、相手は納得してくれません。その結論を分かってもらうためには、具体的な材料が必要となってくるのです。

例えば、まず「私は引っ込み思案である」と結論付けたとしましょう。それだけを聞けば、相手は何を思うでしょうか。「あぁ、引っ込み思案なんだね。で、それが何か?」となり、それで会話は終わってしまいます。相手に興味を持ってもらうためには、どういった点で引っ込み思案だという結論に至ったのかの具体的なエピソードが必要となってくるでしょう。「小学生の頃、授業中に先生から質問されて、答えが分かっていても、怖くて手を挙げることができなかった」…といったような、自分なりに引っ込み思案だと感じたエピソードを紹介することで、相手に自分は引っ込み思案であることを納得してもらうのです。

結論を言うだけではなく、なぜその結論に至ったのかというプロセスが重要になります。結論を先に言えば、確かに相手には自分自身が最も伝えたいことは分かりますが、だからといって、その結論と自分自身とが相手には結びつかないのです。結びつけることで説得につながっていきます。結び付けの作業こそが、具体例を挙げるということになります。

具体例には様々あります。例えば、その結論に至る際に、数字を挙げた方が分かりやすい側面もあります。「我が家の家計は光熱費を抑えることで、貯蓄が出来るようになった。計算してみると、昨年と比べて電気代は年間で3万円、水道代も年間で1万円抑えることが出来た。お陰で家族旅行を楽しめた」という例があります。この例の場合、光熱費を抑えたのは、電気代と水道代を年間で4万円抑えることが出来たからということが分かります。

もし、先ほどの例で数字がなかったらどうでしょうか。「我が家の家計や光熱費を抑えることで、貯蓄に回せるようになった。昨年に比べて電気代と水道代を節約できた」…これでは、果たしてどの程度節約できたのか、そして節約したお金をどうしたのかという、疑問に感じるであろうポイントがまったく書かれていないために、相手に上手く伝えることができないのです。

このように結論に至った要因を具体的に並べていき、それとともに誰もが疑問に感じるであろうことも合わせて説明していくことで、相手への説得力は一気に高まります。結論を述べた上で、その具体例やエピソードなどを、必要ならば数字も交えながら述べていくことで、文章はより相手に伝わりやすく、受け入れられやすいものになっていくのです。