相手にわかりやすく伝える文章を書くためには、「こういう書き方をすれば、読む気も失せちゃうだろうな…」というような書き方をしないことが重要です。自分で読んでみて、これはあまり文章として何が伝えたいのか、ぼんやりとしていて分かりにくくなっていると感じるのであれば、それは誰が読んでも同じことでしょう。

そこで文章を上手く書くために必要なポイントとして、その文章の中で言いたいことは、ズバッと短文で伝えるということです。

文章を書いていると、あれも伝えたい、これも伝えたい、この具体例も書いておきたい…といったように、どんどんと内容が膨らんでしまいがちです。そうなってくると、徐々に文章全体として、何を伝えようとしているのかが分かりづらくなってしまうのです。余計な文章が分得てしまうと、本当に大切なものが見えなくなってしまうのです。

例えば、それは整理整頓でも同じことが言えます。机の引き出しに、文房具やノートなど必要なものがきちんと整理されている上に、余分なものが一切入ってない状態で、あなたが今必要としているものを取り出す際、すぐにそのものを取り出すことが出来るでしょう。一方で、机の引き出しの中はばらばらで無秩序な状態だと、今探しているものはなかなか見つからないでしょう。

分かりにくい文章というのは、ばらばらで秩序のない机の引き出しのようなものなのです。整理されていないから、大切なものが見つかりにくくなります。これはつまり、文章に置き換えれば、本当に言いたいことが何なのかがぼやけてしまい、本質を伝えることができなくなってしまっているということになります。これではいくら表現を工夫したとしても、文章としての意味を成しません。

言いたいことを詰め込もうとして、どんどん文章や段落が長くなってしまうと、読み手側は文章を読むことに飽きてしまいます。だらだらと長く続くだけで、何が言いたいのか分からない文章は、読み手の読みたいと言う気持ちを萎えさせてしまうのです。これでは言いたいことを伝える以前に、相手に耳を貸してもらえないと言う自体を招いてしまうだけです。

冗長な文章は、けして良い結果を招きません。次から次へと言いたいことを羅列していても、やはり相手からすれば、読むことに疲れてしまいます。どんどんボールばかり投げ込まれてしまうと、読み手はそのボールを受け止めることが出来なくなり、やがて受け止める意欲も失わせてしまうのです。

つまり、文章を上手に書くポイントとして、まずは言いたいことをズバッと書く…つまり、あなたの最終的な意見を冒頭で短文で書くということです。その理由については後ほど、具体例を挙げるなどして、あまり冗長になり過ぎないような配慮をしながら書き進めていきます。本題がぼやけないようにするために、あまり文章が冗長になり過ぎないように、言いたいことや本質をズバッと突いて、相手に印象付けておくと、あなたの文章は見違えるほど、伝えたいことが伝えられるものになることでしょう。