分かりやすく伝えるためにあまり使わない方が良い表現とは?

文章は何のために書くか…その答えは相手に自分自身の意見を伝えるためです。それは評論やコラム、エッセイ、小説、手紙などなど、文章には数多くのジャンルがありますが、すべてにおいて文章を書く目的は同じです。

そのため、文章はせっかく書いても、相手に真意が伝わらなければ意味のないものになります。相手に自分自身の言いたいことが伝わる文章は、本来の目的を果たせるものになるというわけです。

正しく相手に真意が伝えるためには、読み手に気持ち良く読んでもらうこと、そして誰が読んでも分かってもらえる内容であることが大切です。そのためには、実はあまり使わない方が良いフレーズや言い回しがあります。

例えば、カタカナ語はその1つです。

いわゆる横文字とも表現されますが、一部の専門分野の方だけが分かるような言葉を、多くの一般の方が読むような文章に多用してしまうと、読み手は意味が分からず、読むという意欲も失ってしまいます。例えば、次のような文はどうでしょうか。

「現在の進捗状況は非常にビジーであるため、タスクを精査した上でプライオリティを付け直す必要がある。」

IT系の業界では良く使われる言葉ばかりです。その業界に所属していれば、すらすらと理解出来るかもしれません。もし、この文を専門知識のある方だけに向けて書くのであれば、特に問題はないでしょう。しかし、そうでない人も読むという場合、どれだけ理解してもらえるでしょうか。

このような事例は何も横文字だけではありません。難しい熟語ばかりを書き並べると、何やら高尚な文章のように見えてきます。しかし、そのことで読み手に書いてある文章の意味が伝わらなければ、目的は果たせません。

場合にもよりますが、横文字は日本語で該当する表現があれば、出来るだけ使わないようにし、熟語も誰もが知っているような、もっと分かりやすい言葉に置き換えるだけで、読み手に真意が伝わりやすくなります。

さらに、もう1つ、出来るだけ使わない方が望ましい表現として、「もうご存知のことかと思うが」とか、「常識であるが」などといったものがあります。

このような書き出しで文章を始めると、それに続く内容は、読み手は必ず知っているべきことで、知らなければ常識のない人であると、暗に読み手の知識を問うているかのように受け取られてしまいます。これによって、読み手は「バカにしてるのか」と怒りを感じる方もいれば、「分からないから、もう良いや」と、これ以上、先の文章を読んでもらうことすら出来なくなりかねません。

文章は最後まで読んでもらい、真意が伝わってこそ、その目的を果たせます。小難しい言葉を書き並べると、もっともらしい仕上がりになるかもしれませんが、相手を煙に巻いても仕方がありません。分かりやすい言葉で、相手の目線に立って、順序立てて文章を展開していってこそ、上手い文章に仕上がっていくのです。使わない方が望ましい言葉や表現を頭に入れて、分かりやすく伝えることを意識して、文章を書いてみましょう。