文章とは、何かを相手に伝えるために書くことが多いと思います。ただ漫然と、自分の思いばかりをつらつらと書くこともあるでしょうが、あくまでも友達や親しい仲の場合であって、それを除けば、文章の流れには気を配ることが多いはずです。そこで、文章を上手く書くためにはどうすれば良いのでしょうか。

そもそも、文章を上手く書くとは何かというところから話を始める必要があるかと思います。文章を書くときというのは、冒頭で書いたように、相手に何か伝えたい事柄があるときでしょう。それはフォーマルなメールのやり取りでもそうでしょうし、作家が自身の著作を出版するときでも当てはまります。何かを書くということは、読み手に何かを伝えるということなのです。それをしっかり使えることが出来るかどうかということが、文章を上手く書けるかどうかにつながっていくのです。

「この文章は上手いなあ」と感じることというのは、誰しも経験があることでしょう。上手いと感じる文章は果たしてどのようなものかといえば、結果的には結論がすっと自分に入ってくることになるのではないでしょうか。文章表現が非常に繊細…ということが、文章が上手か下手かの境界線のように感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、表現が上手であっても、結論として何が言いたかったのかが分からない文章というのは、読み手からすれば消化不良になりかねないのです。

では、相手にいいたいことを伝える「上手い文章」とはどのようなものなのでしょうか。

例えば、それはあなたが自分の伝えたいことを相手に説得する際に、どのように説明するでしょうか。相手の心にぐさりと本質を突くために必要なことと言えば、いきなり結論を言ってしまうことになるでしょう。そもそも、文章は相手に自分が伝えたいことを伝えることが目的です。最後の最後までそれがぼんやりしていては、結局、その文章は当初の目的を果たせなくなってしまいます。目的は相手に自分の意思を伝えることなのですから、いきなり直球で伝えて、深く印象付けることが大きなポイントとなります。

よく、まず具体例から提示して、最後に結論を言うというケースがあります。「起承転結」という言葉を意識しすぎるあまり、結論は最後に言うべきだという認識があるのかもしれません。しかし、相手に伝えたいことを文章にする場合は、まず結論をしっかり相手の頭に医師気づけることが重要となるのです。

文章の流れとして、相手に自分の伝えたいことを伝えられる上手い構成…それは、まず自分自身の結論を語り、そこから具体例を挙げていきます。そして、「具体例を考えていくと、やはり当初の私が出した答えのとおりになる」という形で文章を結ぶのです。いきなり結論を言う、もしくは疑問を投げかけることで、相手はその文章の最初から気を抜けない状況を作り、こちらの話に耳を傾けるようにもっていくことが大切です。そうすれば、相手に言いたいことを伝えられる文章は完成されるのです。